前著で展開した相互行為分析の視点から、心理学的トピックの社会学的再構築を試みました。
目 次
- はしがき
- 序章 概念分析としての相互行為分析
- 1. 社会学の可能性の「証明」
- 2. 概念的探究としての社会科学
- 3. 行為の説明・説明の行為
- 4. 相互行為分析と概念分析: ことがらそのものへ
第1部 空間と視覚
- 第1章 相互行為空間
- 1. 疎外された視覚
- 2. 相互行為の空間的組織化
- 3. 参与の構造
- 4. 参与フレーム
- 5. さいごに
- 第2章 視覚と行為
- 1. 見ることの公的性格
- 2. 活動のなかでの見ることの達成
- 何をどう見るべきかの提示
- 反応の組織化
- 失敗を見る
- 3. 見ることの規範的秩序
- 4. さいごに
第2部 想像と想起
- 第3章 イメージと想像
- 1. 活動のなかの想像すること
- 2. イメージ論争
- 3. さいごに
- 第4章 認識と想起
- 1. 認識の心理学
- 2. 相互行為における認識の達成
- 電話における会話の開始
- 会話の対象の提示
- 生きられた「サイバースペース」
- 3. 記憶と想起
- 4. さいごに: ふたたび認識の心理学について
第3部 心理学の社会学
- 第5章 心理学の社会学
- 1. ガーフィンケルとエスノメソドロジー
- 2. 実験装置とマニュアル
- 3. 心理学の相互行為
- 被験者の反応の特徴
- 「個人的」情報処理の「社会的」組織化
- 4. さいごに
- 注
- 文献