2019年度「社会学概説b」
象徴と相互行為
重要なお知らせ
- 7月31日
7月31日は,期末試験です.履修要項にある「公欠」条件に該当する事由により,やむなく欠席した場合,8月7日水曜日(変更の可能性があるのでこのホームページで随時,確認してください)に追試を行ないます.(80点満点で採点し,合格点に満たない場合は,不合格となりますので,あらかじめご了承ください).未提出課題がある場合,合わせてご連絡ください.
追試希望者は,公欠条件を確認のうえ必ず8月2日金曜日までに必ず西阪まで,emailでご連絡ください.(土曜日までに返信します.)
- 7月17日
7月24日は,分析課題の答え合わせを行ないます.分析課題の答えを授業冒頭に提出してください.7月17日の授業を欠席された方は,授業計画「第12週」にリンクされているもろもろの資料を参考に自力で回答を試みてください.
- 6月25日
すでに予告しているとおり:
・7月3日は,学会出張のため休講します.
・期末試験は,7月31日に行ないます.
お間違いのないようお願いします.
- 5月25日
6月18日は,第2回読書課題提出日です.質問リストへの回答を授業開始時に回収します.
毎週10分英語は,読書課題提出日は,行ないません.(質問リストは修正済みです.)
- 4月25日
5月8日は,第1回読書課題提出日です.質問リストへの回答を授業開始時に回収します.
毎週10分英語は,読書課題提出日は,行ないません.(「まる3」は,5月15日に読みます.)
- 4月10日
毎週10分英語ダウンロード可能になりました.
テキスト
4/17は,「まる1」を読みます.
- 4月10日
4月10日配布した詳細版シラバスでお知らせした休講日が間違っていました.休講予定は,7月3日のみです.お間違いのないようお願いいたします.
- 4月5日
毎週10分英語のテキストは,ここからダウンロードしてください.Jeffrey C. Alexanderという人が編集した Durkheiminan Sociology: Cultural Studies (Cambridge University Press, 1988) という本の編者(Alexander)による序文です.
テキスト
番号が振られている箇所を毎週(読書課題・分析課題のある日は除く)順に読んでいきます.訳文を毎週提出してください.出席票がわりに回収します.
- 4月5日
授業ホームページを立ち上げました.
担当 西阪 仰(研究室4階)
時間 金曜3限
教室 102講義室
E-mail: augnish(at)chiba-u.jp
オフィスアワー 金曜5限
社会学において「行為」と「相互行為」をめぐる思考がどのように展開してきたかを検討し,現実の行為を捉えるのはいかにして可能かを考えたい.最初に,前史として,デュルケームの社会学を紹介する.デュルケームの議論と切り結びながら,一方でゴッフマンの相互行為論が,他方でいわゆる「エスノメソドロジー」と呼ばれる社会学運動が,どのように成立してきたかを解説する.とくに,後者(エスノメソドロジー)が,社会学における行為の捉え方に対し,どのような異議を突き付けたか明らかにしたい.そのための補助線として,1980年代に出現した(当時の社会理論の1つの集大成でありうる)ハーバーマスの「コミュニケーション的行為の理論」も概観する.
社会学における「行為を捉えること」の苦闘の歴史を学ぶこと,そこから,行為をめぐる社会学的思考はどうあるべきか,その方向を見定めることが,この授業の目的である.とくに,相互行為に焦点を絞りながら,社会学的行為論が何を目指してきたかについて,考えを深めることを目指す.
読書課題(2回)・分析課題(1回)
- 資料・課題は,このページを通じて日配布する(下の授業内容を参照).
- なお,すべての課題は提出用のほかに,必ず自分用のコピーをとっておこと.(不慮の事故で課題が担当者の手元に届かない場合もあります.そのさいは,そのコピーを提出していただきます.後日成績調査等で,自分用コピーの提出を求めることがあります.コピーもしくはファイルの提出が不可能な場合,成績変更も不可能になりますので,十分注意してください.また,授業でそのコピーを適宜参照しながら,発言してもらいますので,自分用コピーも授業に持ってくるようにしてください.)
- 課題は,みなさんにテキストもしくはデータと真摯に切り結んでいただくためのものである.授業で「答え合わせ」をするが,必ずしも,普通の意味での「正解」があるわけではない.成績評価にあたっては,あくまでも「真摯度」を評価する.
- 読書課題・分析課題は,定期試験日以降は,整理の都合上,一切受け取らない.1つでも未提出のものがあると単位を出すことができないので,十分注意すること.
- 「答え合わせ」以降の提出は,大幅な減点になるので注意すること.授業後から1週間以内の遅延は20パーセント、2週間以内の遅延は25パーセント、3週間内の遅延は30パーセント・・・(以下同様に率が上がる)の減点となる(下の注を参照のこと).以下,授業内容における「答え合わせ」予定日(提出予定日)は,現時点の予定で,実際には,1,2週間のずれが生じうる.実際の提出日を授業時によく確認すること.
試験
- 日時 7月31日授業時
- 教室 102講義室(いつもと同じ)
- 出題範囲 学期中に授業で行なったことすべて.
- 出題形式 選択問題を中心に,訂正問題,穴埋め問題,簡単な記述問題を出題する予定.基本的な概念をよく理解しておくこと..
毎週10分英語
- 毎週10分英語のテキストは,ここからダウンロードすること.
Jeffrey C. Alexanderという人が編集した Durkheiminan Sociology: Cultural Studies (Cambridge University Press, 1988) という本の編者(Alexander)による序文
テキスト
- 番号が振られている箇所を毎週(読書課題・分析課題のある日は除く)順に読む.
- 訳文を毎週,出席票がわりに回収する.
- 未提出のものがあるからといって,すぐ落第にはならないが,未提出分は減点になる(遅れてもできるだけ提出するようにしてください.ただし,定期試験日以降は,整理の都合上,一切受け取らないので注意してください).
第1週
テーマ 1
授業のオリエンテーション。
- 宗教の起源
- 「集合表象」:道徳感情・社会的連帯
- 宗教と社会
テキスト
- 『社会学的方法の規準』第一章・第二章一 岩波文庫(51-96)
- 『宗教生活の原初形態』岩波文庫
第2週
- 機械的連帯と有機的連帯: 形態論
- 機械的連帯から有機的連帯へ: 変動論
テキスト
第3週
- 正常と異常
- 近代の社会病理とその治療
テキスト
- 『社会学的方法の規準』第三章 岩波文庫
- 『自殺論』第二編第一章〜第五章 中公文庫 (160-344)
第4週
テーマ
「デュルケームを読む」
課題の「答え合わせ」
第5〜6週
- シンボルとは何か
- シンボルと構造
- 「贈与」と「親族の基本構造」
- 「狂気の歴史」
第7週
テーマ
ハーバーマス(1):普遍語用論
- コミュニケーション的行為の理論
- 討議倫理
- 道具的理性とコミュニケーション的理性
テキスト
- 『コミュニケイション的行為の理論』上 第一章第一節「『合理性』」(30-47) 未来社
第8週
- 生活世界とシステム
- 生活世界の植民地化
テキスト
- 『コミュニケイション的行為の理論』下 第六章第一節第一項 (18-28)、下 第六章第二節第五項・第六項 (100-129) 未来社
第9週
- 概念と社会的現実
- 概念修正主義の誤謬
- 「自殺」という概念
- 自殺の社会的意味
テキスト
資料
- 自殺の記事
- 遺書(「いじめによる自殺」)
第10週
テーマ
サックスを読む
課題の「答え合わせ」
第11週
- 屋根を支えているものは何か,または,社会の中にごみはない.
- シュッツとガーフィンケル
- エスノメソドロジーとは何か
テキスト
- ガーフィンケル「日常活動の基盤」サーサス他『日常性の解剖学』マルジュ社
- ガーフィンケル「エスノメソドロジーの名の由来」『エスノメソドロジー』せりか書房
- 西阪仰『相互行為分析という視点』2章 金子書房
第12週
- ゴッフマンと会話分析: 無視された状況と参加の枠組み
- 最も小さい連鎖タイプ
- 連鎖の拡張
- 「証明手続き」
テキスト
- 資料と課題の配付(相互行為のなかの行為)
- 第13週授業開始時提出
第13週
テーマ
分析課題1の答え合わせ
期末試験試験
[詳細は後日]
- 7月3日,海外の学会で研究報告のため休講になります.すみません.
- 出席の確認はしないが、出席は決定的に重要である。(もちろん,出席さえすればなんとかなるということもありえない。)
- 成績評価:定期試験50%+小レポート50%
- 定期試験と3回の課題のいずれか一つでも未受験未提出のものがあると成績を出すことができないので注意すること。
- 3回の課題は期日に遅れた場合、必ず減点をするので注意すること(とくに一週間以上遅れた場合、かなりの減点になることも要注意。なおレポートは、7月28日以降は一切受け取れない)。
- オフィスアワーでは、授業・勉強に関するどんな質問でも受け付けるが、質問は、あらかじめ具体的に整理しておくこと。(授業・勉強と無関係な質問はお断りします。)上記時間に都合のつかない場合は、emailで面会の約束をすること。
- 重要なお知らせは,そのつど文学部の学務の掲示板(文学部棟1階)に掲示するので,必ず見るようにすること.