2019年度「社会学概説b」
象徴と相互行為

重要なお知らせ



担当 西阪 仰(研究室4階)
時間  金曜3限
教室  102講義室
E-mail: augnish(at)chiba-u.jp
オフィスアワー 金曜5限

概要

社会学において「行為」と「相互行為」をめぐる思考がどのように展開してきたかを検討し,現実の行為を捉えるのはいかにして可能かを考えたい.最初に,前史として,デュルケームの社会学を紹介する.デュルケームの議論と切り結びながら,一方でゴッフマンの相互行為論が,他方でいわゆる「エスノメソドロジー」と呼ばれる社会学運動が,どのように成立してきたかを解説する.とくに,後者(エスノメソドロジー)が,社会学における行為の捉え方に対し,どのような異議を突き付けたか明らかにしたい.そのための補助線として,1980年代に出現した(当時の社会理論の1つの集大成でありうる)ハーバーマスの「コミュニケーション的行為の理論」も概観する.

社会学における「行為を捉えること」の苦闘の歴史を学ぶこと,そこから,行為をめぐる社会学的思考はどうあるべきか,その方向を見定めることが,この授業の目的である.とくに,相互行為に焦点を絞りながら,社会学的行為論が何を目指してきたかについて,考えを深めることを目指す.

課題

読書課題(2回)・分析課題(1回)

試験

毎週10分英語


授業内容

第1週

テーマ 1
授業のオリエンテーション。

テーマ 2
デュルケーム (1):「聖なるもの」の正体

  1. 宗教の起源
  2. 「集合表象」:道徳感情・社会的連帯
  3. 宗教と社会

テキスト


第2週

テーマ
デュルケーム (2):近代社会論 (社会分業論)

  1. 機械的連帯と有機的連帯: 形態論
  2. 機械的連帯から有機的連帯へ: 変動論

テキスト

「デュルケームを読む」課題配布


第3週

テーマ 1
デュルケーム (3):近代社会論 (社会病理)

  1. 正常と異常
  2. 近代の社会病理とその治療

テキスト

第4週

テーマ
「デュルケームを読む」

課題の「答え合わせ」

第5〜6週

テーマ
シンボルと構造

  1. シンボルとは何か
  2. シンボルと構造
  3. 「贈与」と「親族の基本構造」
  4. 「狂気の歴史」

第7週

テーマ
ハーバーマス(1):普遍語用論

  1. コミュニケーション的行為の理論
  2. 討議倫理
  3. 道具的理性とコミュニケーション的理性

テキスト


第8週

テーマ
ハーバーマス(2):「未完のプロジェクト」としての近代

  1. 生活世界とシステム
  2. 生活世界の植民地化

テキスト

「サックスを読む」課題配布


第9週

テーマ
記述主義の誤謬

  1. 概念と社会
  2. 概念と行為

テキスト


第10週

テーマ
サックスを読む

課題の「答え合わせ」

第11週

テーマ
エスノメソドロジーと会話分析

  1. 屋根を支えているものは何か,または,社会の中にごみはない.
  2. シュッツとガーフィンケル
  3. エスノメソドロジーとは何か

テキスト


第12週

テーマ
会話分析

  1. ゴッフマンと会話分析: 無視された状況と参加の枠組み
  2. 最も小さい連鎖タイプ
  3. 連鎖の拡張
  4. 「証明手続き」

テキスト

分析課題課題配布


第13週

テーマ
分析課題1の答え合わせ



期末試験試験

[詳細は後日]


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