2022年度 社会学概説a
システムと機能
重要なお知らせ
- 2022年11月8日 NEW
第2回読書課題は,12月日木曜日までに,moodleから提出してください.課題は,下の「第2週」の授業案内からダウンロードできます.(遅延は,大幅減点のうえ,別課題になりますので,ご注意ください.)
- 2022年11月8日 NEW
第7週の授業資料差し替えました.
- 2022年10月16日
第1回読書課題は,10月27日木曜日までに,moodleから提出してください.課題は,下の「第1週」の授業案内からダウンロードできます.(遅延は,大幅減点のうえ,別課題になりますので,ご注意ください.)
- 2022年10月3日
新型コロナ感染症の状況が悪化しないかぎり,対面で行ないます.課題提出(3回の読書課題)はMoodleを介して行ないます.
担当 西阪 仰(研究室 文学部棟 4階)
時間 金曜4限 102講義室
教室 Moodle
電話:
E-mail: augnish(α)chiba-u.jp
オフィスアワー: 金曜日5限*
* この時間帯以外に面会希望の場合は、メールか電話でご連絡ください。
また,複数の人が同時に訪れることや,所用で席を離れることもありますので,
事前にメール等で一声かけていただけるとありがたいです.その他,zoomでの面談希望には随時応じますので,メールでご連絡ください.
最初に,戦前から戦後,そして今日に続く社会学の礎を築いたパーソンズの理論を概観する.社会のメカニズムを一挙に説明することを目指すパーソンズが採用したのは,システム論と機能主義を結合することだった.一見乾ききったようなパーソンズの理論の根底にある,人間と社会に対する問題提起をしっかりと見据えながら,パーソンズの(さらには主流社会学の)どこが間違っているかを明確していきたい.また,パーソンズ以降の社会学が,パーソンズ理論と切り結びながら,一方で,社会のメカニズムの探索をどう推し進め,他方で,近代の問題をどう捉えなおしていこうとしたかを,考えたい.
パーソンズの問題提起を受け止め,その失敗に学ぶこと,そこから,社会をめぐる思考はどうあるべきか,その方向を見定めることが,この授業の目標である.パーソンズ以降の社会学として,マートンの機能主義理論,ラベリング論,ゴッフマンの相互行為論,などを取り上げる.また,いくつか実際に彼らの書き残したものを読む予定である.
読書課題(3回)
読書課題のための資料・課題は,後日配布する.
なお,すべての課題は提出用のほかに,必ず自分用のコピーをとっておこと.(不慮の事故で課題が担当者の手元に届かない場合もあります.そのさいは,そのコピーを提出していただきます.後日成績調査等で,自分用コピーの提出を求めることがあります.コピーもしくはファイルの提出が不可能な場合,成績変更も不可能になりますので,十分注意してください.また,授業でそのコピーを適宜参照しながら,発言してもらいますので,自分用コピーも授業中持ってくるようにしてください.)
読書課題は,みなさんにテキストと真摯に切り結んでいただくためのものである.授業で「答え合わせ」をするが,必ずしも,普通の意味での「正解」があるわけではない.成績評価にあたっては,あくまでも「真摯度」を評価する.
読書課題は,期末試験の前日以降は,整理の都合上,一切受け取らない.1つでも未提出のものがあると単位を出すことができないので,十分注意すること.
「答え合わせ」以降の提出は,大幅な減点になるので注意すること.授業後から1週間以内の遅延は20パーセント、2週間以内の遅延は25パーセント、3週間内の遅延は30パーセント・・・(以下同様に率が上がる)の減点となる(下の注を参照のこと).以下,授業内容における「答え合わせ」予定日(提出予定日)は,現時点の予定で,実際には,1,2週間のずれが生じうる.実際の提出日をMoodleで確認すること.一部答え合わせは,moodle上でオンディマンド形式で行なうこともありうる.
提出はすべてMoodleのシステムを用いること.
- 日時 第15週授業時(現在は,教場において対面で行なう予定)
- 教室(授業と同じ)
- 出題範囲 学期中に授業で行なったことすべて.
- 出題形式 選択問題を中心に,訂正問題,穴埋め問題,簡単な記述問題を出題する予定.基本的な概念をよく理解しておくこと.
第1週
テキスト
- デュルケーム『自殺論』(中公文庫)第二編第二章・第三章
第2週
- 功利主義のジレンマ
- 社会秩序はいかにして可能か
- 社会的行為の構造
テキスト
- 『社会的行為の構造』第一分冊第二章・第三章第一節「ホッブズと秩序問題」(77-120/148-157)、第五分冊第十八章(ただしマーシャルとパレートの項はとばしてよい)(91-132) 木鐸社
第3週
- 行為モデルと行為システム
- システムとは何か
- 二重の依存性: 役割期待の「制度化」と「内面化」
テキスト
- 『社会体系論』I 青木書店 (9-31)
- 「社会システム」「社会的相互行為」(『行為理論と社会体系論』) 恒星社厚生閣
第4週 〜 第6回
- (前回の続き)
- 因果的説明と機能的説明
- パターン変数とAGIL図式
- 一般化された象徴的メディア
テキスト
- 『社会体系論』I 青木書店 (9-31)
- 「社会システム」「社会的相互行為」(『行為理論と社会体系論』) 恒星社厚生閣
第5週
テーマ
「デュルケームを読む」
課題の「答え合わせ」
第7週
テキスト
- パーソンズ『社会体系論』青木書店、第7章
- マートン『社会理論と社会構造』みすず書房、第1章
第8週
テーマ 3
マートンを読む
課題の「答え合わせ」
第9〜10週
- サイバネティクス・モデル: ネガティブ・フィードバック
- ラベル貼り理論: ポジティブ・フィードバック
テキスト
- ベッカー『アウトサイダーズ』新泉社 第2章
- シェフ『狂気の烙印』誠信書房、第3章
第11週
- 演劇論的方法
- 儀礼としての相互行為
- 他者との共在: もう一つの社会
- ゴッフマンの社会学と感情
- 感情のラベル貼り理論
テキスト
- ゴッフマン『集まりの構造』誠信書房、第3章〜第5章
- ゴッフマン『行為と演技』誠信書房、第3章
第12週
テーマ
ゴッフマンを読む
課題の「答え合わせ」
第13週
第14週
予備日
第15週
期末試験
対面で,授業時間内に行なう予定
- 出席の確認はしないが、出席は決定的に重要である。プリントはあくまでも説明のための補助材料で、それだけ見ても理解はできない。出席をしないでも課題だけ出せばなんとかなるなどということは、ありえない。(出席さえすればなんとかなるということもありえない。)
- 成績評価:定期試験45%+読書課題45%+平常点10%
- 定期試験と3回の読書課題のいずれか一つでも未受験未提出のものがあると成績を出すことができないので注意すること。
- 読書課題は期日に遅れた場合、必ず減点をするので注意すること(とくに一週間以上遅れた場合、かなりの減点になることも要注意。なお読書課題は、試験日(前日以降は一切受け取れない)。
- オフィスアワーでは、授業・勉強に関するどんな質問でも受け付けるが、質問は、あらかじめ具体的に整理しておくこと。(授業・勉強と無関係な質問はお断りします。)上記時間に都合のつかない場合は、メールで面会の約束をすること。(また,複数の人が同時に訪れることや,所用で席を離れることもありますので, 事前に一声かけていただけるとありがたいです.緊急の場合は,いつでもどうぞ.)