担当: 西阪 仰 E-mail: augnish(α)chiba-u.jp
この授業（前期）では，会話分析の基礎訓練授業と並行して，データセッションとゼミ生の研究発表を中心に行なう．このセッションは，基礎訓練授業で学んだこと実際のデータと向き合うことで深めることが目的である．したがって，基礎訓練授業（正規授業）に参加していない（もしくは，したことのない）者はこのセッションに出ることはできない．このセッションに初めて参加する者は，できるだけ欠席しないように努めること．
また，データセッションへの途中からの参加は，セッションの流れを大きく阻害することになるので，遅刻しての参加は認めない．データセッションのデータは，今年度は，talkbankのものおよび国語研の日常会話コーパスを用いる予定．参加者からデータ提供は歓迎するが，相互訓練の場であることを配慮し，できるだけ単純なデータの提供を心がけること．（複雑なデータはデータ分析の訓練には不向きである．最も単純なデータからできるだけ多くの分析的観察を引き出すことを目指す．）
この授業は単位認定の対象にはならない．学問的な切磋琢磨を求める研究者のためのゼミナールである．オーガナイザーの西阪は，歯に衣をきせぬ厳しい対応をする．それに耐えぬいて立派な論文を仕上げてもらえればと思っている．
会話分析にとってデータセッションは，楽器奏者にとっての音階・アルペジオ練習に相当する．会話分析研究者は，できるだけ多くデータセッションを行なうことが望ましい．
なお，必要に，倫理審査申請のためのオリエンテーション，学振研究員応募申請書類の検討なども，行なっていく．