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シェグロフ,ジェファーソン,サックス「会話における修復の組織」(『会話分析基本論集』[世界思想社]第2論文)
ディスカッション用質問リスト

  1. 自己訂正と他者訂正の区別が会話者自身にとって重要である(158〜159ページ)とは,どういうことか.また,あなたたち自身にとって重要な「自己xx」と「他者xx」の区別として,ほかにどんなものがあるだろうか.その場合,「自己」は誰のことか.
  2. 自己訂正と他者訂正とのあいだに優先関係がある(159ページ)とは,どういうことか.(具体的には,徐々に明らかにされていくが,この時点で,大ざっぱに言うと,どんなことが言えるか,考えてみよう.)
  3. 訂正と修復の違いは,何か.また,なぜその区別が必要か(2.1節).事例に即して,できるだけ具体的に答えてみよう.
  4. トラブル源(163ページ初出)とは,何か.また,トラブル源は,自己/他者の区別とどのような関係にあるか
  5. 修復の開始と結果の違いは,何か(2.2節).また,この区別は,失敗の可能性とどのような関係にあるか.また,2.2.1〜2.2.6節までの例は,何を論証しようとしているか.
  6. 「修復は『区域』を伴う」(171ページ)とは,どういうことか.
  7. 3.1節の修復開始の「位置」および3.2節の修復開始の「技法」の,それぞれのタイプを整理して,書いてみよう.
  8. 3.3における「タイプ間での相違」と「タイプ内での類似」とは,それぞれどういうことか.
  9. 4節で,自己開始が他者開始は互いに独立ではないとある.4.1節では,(1) いずれもが,同じ問題領域のうえに働くこと,および(2) そのさい,両者のあいだに順序があることが,論証される.次の点について,まずは自分で考えてみよう.
    a) この(1)と(2)は,具体的にどのように論証されているか.
    b) この(1)と(2)の論証は,どうして自己開始と他者開始の非独立性の根拠になるのか.
  10. 200ページ以下で,自己開始と他者開始の順序付けは,「トラブル源との関係において組織されていることの副産物」ではなく,「組織上設計されたもの」であるといわれている.
    a) まず,これはどういう意味か.
    b) また,それはどのように論証されているか.とくに事例(58)に即して考えてみよう.
  11. 205ページで,「修復開始のための機会」という概念が導入される.テキストをじっくり読んで,次の問に答えよう.
    a) これは,何か.
    b)「修復開始の位置」と「修復開始機会の位置」とは何が違うか.
    c) 207ページの「修復開始機会空間」とは,具体的に何のことか.
    d)「機会」ということの重要さはどこにあるか.とくに自己開始の優先性との関係で考えてみよう.
  12. 212ページで「トラブル特定の作業は,修復候補のなかに押し込められる」とあるが,どういうことか.162ページの事例(4)に即して,述べてみよう.
  13. 5節全体を通して,「自己訂正が優先的であること」はどのように論じられているか.
  14. 6.1節の「調節」とは何のことか.とくに(64)と(66)において,何がどのように「調節」されているか述べなさい.
  15. 6.2節の「無調節の他者訂正」は,どこに出現しやすいと述べられているか.また,なぜその位置で出現しやすいのか.(69)に即して,述べなさい.
  16. 225ページの「他者訂正が経験的にわずかしか観察されないことの,もう1つの基盤」とは,何のことか.
  17. 227ページの「この可能性を逆手にとる」とはどういうことか.訳注41と本文から,簡潔にまとめてみよう.
  18. 6.5節の「例外」とはどういう場合か.