2017年度(後期)「理論社会学b」
近代社会と自由

重要なお知らせ



担当 西阪 仰(研究室文学棟4階405室)
時間  金曜3限(12時50分〜14時20分まで)
 
教室  文学部棟103講義室
E-mail: augnish(α)chiba-u.jp
オフィスアワー: 金曜日5限の時間帯*
* この時間帯以外に面会希望の場合は、メールか電話でご連絡ください. また,複数の人が同時に訪れることや,所用で席を離れることもありますので, 事前にメール等で一声かけていただけるとありがたいです.

概要

いうまでもなく社会学は「社会」について考える学問である。しかし、そもそも「社会」とは何か。または、それはどこにあるのか。家族、あるいは学校、あるいはいま向かい合っている二人。「社会」はこれらすべてを貫くなにか抽象的なものである。このような「社会」感は、けっして古いものではない。それは「近代」とよばれる時代の産物である。したがって、社会学というのは、すぐれて近代的な学問なのだ。そもそも社会学は、近代社会の諸問題に対処する方策を提案するべく、生まれてきた。そしてこの近代社会への問いは、すなわち「社会」そのものの存立にかかわる問いにほかならない。

この授業では、19世紀から20世紀にかけて,社会科学的な思考が,「近代社会」についてどのようにめぐらされてきたかを,カール・マルクスとマックス・ヴェーバーにそくして見ていきたい.近代社会において,最も価値のあるものは「自由」であると思う.この2人の思想家の思考をとおして,自由について大いに議論できればと思っている.

単に一方的な講義をするだけでなく、みんなで実際に文献を読んでいきたい。いまマルクスやヴェーバーを苦労して読むことにどんな意味があるのかと訝しがる人もいるかもしれないが、命がけで生み出された思想と格闘することは、必ず一生の財産になると思う。

課題

読書課題(3回)

読書課題のための資料・課題は,後日配布する.

なお,すべての課題は提出用のほかに,必ず自分用のコピーをとっておこと.(不慮の事故で課題が担当者の手元に届かない場合もあります.そのさいは,そのコピーを提出していただきます.後日成績調査等で,自分用コピーの提出を求めることがあります.コピーもしくはファイルの提出が不可能な場合,成績変更も不可能になりますので,十分注意してください.また,授業でそのコピーを適宜参照しながら,発言してもらいますので,自分用コピーも授業中持ってくるようにしてください.)

読書課題は,みなさんにテキストと真摯に切り結んでいただくためのものである.授業で「答え合わせ」をするが,必ずしも,普通の意味での「正解」があるわけではない.成績評価にあたっては,あくまでも「真摯度」を評価する.

読書課題は,試験日以降は,整理の都合上,一切受け取らない.(それまでに未提出のものがある場合,追試を受けても合格になりませんので,注意してください.)

「答え合わせ」以降の提出は,大幅な減点になるので注意すること.授業後から1週間以内の遅延は20パーセント、2週間以内の遅延は25パーセント、3週間内の遅延は30パーセント・・・(以下同様に率が上がる)の減点となる(下の注を参照のこと).以下,授業内容における「答え合わせ」予定日(提出予定日)は,現時点の予定で,実際には,1,2週間のずれが生じうる.実際の提出日を授業時によく確認すること

事前および事後の提出は,「チケット発行」によるか,もしくは4階のレポートボックスまで(レポートボックスに投函後,必ずeメールで連絡すること).

期末試験



授業内容

第1週

テーマ
近代社会・社会学・自由。授業のオリエンテーション。

「マルクスを読む 1」課題配布


第2〜3週

テーマ
マルクス (1):「疎外された労働」

  1. 四つの疎外
  2. 「本源的所有」

テキスト


第4週

テーマ
「マルクスを読む 1」

課題の「答え合わせ」

「マルクスを読む 2」課題の配布


第5〜6週

テーマ
マルクス (2):資本制生産様式の矛盾

  1. 「商品の物神崇拝」
  2. 剰余価値の生産
  3. 資本制生産様式の危機と二つの解決

テキスト


第7週

テーマ
「マルクスを読む 2」

課題の「答え合わせ」

第8週〜第10週

テーマ
ヴェーバー (1):西欧近代社会の成立「世界宗教と経済倫理」

  1. プロテスタンティズムの倫理と近代資本主義の精神
  2. 儒教と中国
  3. 仏教とインド
  4. 古代ユダヤ教:苦難の神義論

テキスト

「ヴェーバーを読む 1」資料と課題の配布(第7週)


第11週 〜 第12週, 第14週

テーマ
ヴェーバー (2):近代社会の合理性と非合理性

  1. 合理性:意味適合性と「世界の脱呪術化」
  2. 社会的行為:行為の四類型
  3. 支配の社会学:官僚制と支配の三類型
  4. 社会科学論:「理念型」

テキスト


第13週

テーマ
ヴェーバーを読む 1

課題の「答え合わせ」

第15週 期末試験

授業時