2016年度 大学院「文化変動論演習」
社会的相互行為の構造: 会話データの利用法 続き

重要なお知らせ



時間: 水曜日 12時10分から14時00分まで
教室: 文学部棟4階 Bゼミ室
担当: 西阪 仰
E-mail: augnish(α)chiba-u.jp

テーマについて

この演習では、いわゆる「エスノメソドロジー」に方向づけられた相互行為分析の基本的な構えと考え方について考えてみたい。

エスノメソドロジー的相互行為分析は、わたしたちが日々出会う様々な事柄を、非常に強いいみでの「社会現象」として、厳密にかつ経験的にみる態度である。社会学は、たとえばどうして都市では農村より自殺率が高いのかを説明しようとしてきた。しかし、そのような説明をこころみる以前に、そもそもそこで説明されようとしている事実がどのようにして、そのような「事実」としてそこにあるのか、ということ自体、ひとつの「社会現象」として探求することができる。つまり、そもそも特定の死が「自殺」であるのはいかにしてかを探求できるはずだ。そもそも、ある特定の死に「自殺」という概念が当てはめられるのは、どのような手続きによってなのか。その死にその概念を当てはめることで、わたしたちは何をやっているのか。このような探求はすぐれて「社会学的」な探求である。

具体的には、「会話分析 Conversation Analysis」と呼ばれる技法を学ぶことを通して、人間は行為をどのように組み立てているのか、周囲のものごとをどう知覚し理解しているのか、などを1年間じっくり考えていきたい。

使用テキスト


授業計画

第1週〜第3週

テーマ

シークエンスの組織(続き): 行為連鎖における優先組織

テキスト

参考文献

宿題 5-1(配布 第1週; 提出 第2週)

優先組織の記述の練習

宿題 5-2(配布 第2週; 提出 第3週)

優先組織の記述の練習(続き)

第4週〜第7週

テーマ

修復(リペア)

テキスト

参考文献

宿題 6-1(配布 第3週; 提出 第4週)

修復論文を読む: 質問リスト1への答えを提出

宿題 6-2(出題 第4週; 提出 第5週)

同じ順番内での修復の開始の分析課題

宿題 6-3(配布 第4週; 提出 第5週)

修復論文を読む: 質問リスト2への答えを提出

宿題 6-4(配布 第5週; 提出 第6週)

次の順番における修復の開始の分析課題

宿題 6-5(配布 第5週; 提出 第6週)

修復論文を読む: 質問リスト3への答えを提出

宿題 6-6(配布 第6週; 提出 第7週

第三の順番、第三の位置における修復の開始の例を見つける練習

宿題 6-7(配布 第7週; 提出 第8週)

その他の修復組織についての分析課題

第8週〜第10週 

テーマ

成員カテゴリーと定式化

テキスト

参考文献

宿題 7-1(配布 第7週; 提出 第8週)

「ホットローダ」を読む: 質問リストへの答えを提出

宿題 7-2(配布 第8週; 提出 第9週)

成員カテゴリーがどのように使われているかを観察する練習

宿題 7-3(配布 第9週; 提出 第10週)

表現の選択と物語を語ることに関する分析課題

第11週〜第14週

テーマ

物語を語ること

テキスト

宿題 8-1(配布 第10週; 提出 第11週)

『分散する身体』4章補論を読む: 読書ノートを提出

宿題 8-2(配布 第11週; 提出 第12週)

物語の始まり・終わり、物語の展開がどう組織されているかを観察する練習

宿題 6-1(配布 第12週; 提出 第13週)

物語を語ることに関する分析課題


道具箱